初めから狙いはスピリタスであったらしく、龍雨に背を向けられたシラヌイがニヤリと笑みを浮かべた。
「スピリタス!」
危険を知らせようとも渦の怒号に声は掻き消され届かない。
これ程の怒号を上げる渦の存在にスピリタスが気づかないのは、手に余るほどの敵をスピリタスが引き受けているから。
術者は同じ術者でなければ渡り合えない。
それをよく知ってか、スピリタスはシラヌイと龍雨の間に入ったりしない。
それどころか他の邪魔でしかない戦士達を一手に引き受け、その小さな体で地を蹴りスティレッドで敵を突く。
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