それでも僕は、お前が嫌いだ


 「あ、鹿だ。美味しそう!」

 目の前に現れたと同時に姿を消した鹿を追いかけようとするスピリタスの腕を掴み龍雨が阻止する。

 「勝手に動き回るな」

 キョトンと大きく丸い瞳で龍雨を見つめるスピリタスが笑い、分かったと返事した直後に。