それでも僕は、お前が嫌いだ


 心のダメージが大きすぎて口をパクパクしたまま何も言えない少女に、龍雨は腕を膨らんだ裾の中に入れ、小首を傾げた。

 「シスコンバカはどうした」

 「スコッチどっか行った」

 「迷子だな」

 現在進行形で迷っている龍雨は、腕に頬擦りしてくる小柄な少女を見下げた。