それでも僕は、お前が嫌いだ


 「…シャクが危ない…!!刃が、たくさん、木の上に術者が、シャクは、シャクが」

 金色の瞳は空を映さず、別空間を映しているようだった。

 リアルタイムで何かを見ているアベルに、オーディンの溜息は聞こえない。

 これほど冷徹に他人を殺せる奴が、何故仲間の危機に冷静になれないのか。