それでも僕は、お前が嫌いだ


 では、この場での神は誰か。

 男は俯いていた顔をアベルへ向けた。

 視線に気づいたアベルが笑い返し、その笑みにオーディンがグングニル(剣)を握る手に力を込めた。

 ゼロを無視するアベルの存在は脅威であり、オーディンも恐れているように見える。

 この場での神は明白だった。