それでも僕は、お前が嫌いだ


 「…降参です。我々の負けだ」

 行進を続けていた酷く鈍い木々達の動きが止まる。

 「終わり?犠牲を払ったのに、君は戦うことを放棄するの?」

 アベルの金色の瞳が揺れる。

 「神に手など出せるはずがない!」

 男の叫びに被せてアベルは穏やかに笑っていた。