それでも僕は、お前が嫌いだ


 「抵抗なさるものですから」

 傍に倒れたままのスピリタスを横目に、アベルがシラヌイの正面で立ち止まった。

 「あーあ。スーまで殺ったの?ラビが黙ってないよ」

 「死んでいませんよマスター」

 「そうなの?」

 「えぇ。このまま放置すれば危ういですが…絶命はしていません」

 シャクナの細かな解説にアベルが無邪気に笑う。