それでも僕は、お前が嫌いだ


 一度血を吐いたきり、地面に伏せスピリタスは動かなくなった。

 貫通した腹と右腕からは絶えず血が伝い、その有様を物語る。

 「…貴様…」

 歯噛みした龍雨がシラヌイを睨むも、シラヌイは笑うばかり。

 【煉獄、朱竜の狩猟(ヤクト)】

 【水弾、風を切り直進、魂の別離】

 炎の柵がシラヌイを囲む前、無数の水の弾丸が龍雨に降り注いだ。

 「…ぐぁああ!」

 絶叫と同時に倒れる龍雨に、炎の囲いが消える。