それでも僕は、お前が嫌いだ


 「ぅああぁぁああ!」

 振り上げられたスティレッドに、地を蹴り踏み込んだスピリタスの叫びが静かな森に響いた。

 「…ぐっ」

 宙にあるスピリタスの体がシラヌイへ届く前、シラヌイの右掌から生み出された筒状の水がスピリタスの腹を貫通した。

 「あぁ!」

 筒状の水に刺さったままのスピリタスを、掌を後ろへ振り払う動作で地に捨てたシラヌイが溜息を吐いた。