それでも僕は、お前が嫌いだ


 傷つくことすら叶わない。

 「なんで、何でナンデ!何で届かない!」

 スピリタスの腕であれば、触れたが最後死は明白。

 そうなると思っていたスピリタスが叫ぶ。

 答えは単純明快。

 それは、スピリタスが単なる剣士であり、シラヌイが術者であるから。

 生身の人間は術者には敵わない。

 ザクザクとぬかるんだ地面にスティレッドを刺し、スピリタスが叫ぶ。