それでも僕は、お前が嫌いだ


 シャクナは剣士だが、自分から攻撃を仕掛けるまねはしない。

 そもそも主人が手を下そうとするのを邪魔してまで殺したい相手は、龍雨にもシャクナにもいなかった。

 やられたらやり返す、それだけだ。

 守らなければと義務のついた戦いにおいて、殺意などなかった。

 ただ、倒すにおいてオマケのように死がついただけにすぎない。