それでも僕は、お前が嫌いだ


 「私達の力は互角みたいですね」

 穏やかな声でシラヌイは笑う。

 「何がいいたい」

 「どうでしょう。降参されては?」

 まるで龍雨が不利であるかのような言い草。

 実際涼しげなシラヌイとは違い、龍雨の額には汗が伝う。