歩いても歩いても、田んぼ。
おい!!
病院なんかどこにあるんだ!?
駅から徒歩10分って、ほんとかよ!?
オレは砂利道のなか旅行用のスーツケースをゴロゴロと引きずっている。
明日から研修に行く病院を探しているのに、なかなか病院らしき建物が見つからない。
ようやく第一村人を発見して、藁にもすがる思いで声をかけた。
「すみませーん!ちょっとお聞きしたいんですが…」
ネギの収穫をしているおばあさん。
片手にはなぜか出刃包丁。
おいおい、物騒だな…。
「なんだって???」
「あのー、大川病院を探しているんですけどー」
「おおか???」
「大川病院です!」
「おおかば???」
「おーかわびょーいんですっ!!!」
あぁ…この1カ月が思いやられるな…。
ようやくたどりついたのは、意外にも新しそうな病院だった。
うすいオレンジ色の建物で、この田舎町にはありそうにない色使い。
「すみません、明日からお世話になる研修医の道重です。ご挨拶に伺いました」
いよいよ、地域医療の研修が始まる。
割と便利な都会で育ったオレには、ちょっとした旅行気分だった。
おい!!
病院なんかどこにあるんだ!?
駅から徒歩10分って、ほんとかよ!?
オレは砂利道のなか旅行用のスーツケースをゴロゴロと引きずっている。
明日から研修に行く病院を探しているのに、なかなか病院らしき建物が見つからない。
ようやく第一村人を発見して、藁にもすがる思いで声をかけた。
「すみませーん!ちょっとお聞きしたいんですが…」
ネギの収穫をしているおばあさん。
片手にはなぜか出刃包丁。
おいおい、物騒だな…。
「なんだって???」
「あのー、大川病院を探しているんですけどー」
「おおか???」
「大川病院です!」
「おおかば???」
「おーかわびょーいんですっ!!!」
あぁ…この1カ月が思いやられるな…。
ようやくたどりついたのは、意外にも新しそうな病院だった。
うすいオレンジ色の建物で、この田舎町にはありそうにない色使い。
「すみません、明日からお世話になる研修医の道重です。ご挨拶に伺いました」
いよいよ、地域医療の研修が始まる。
割と便利な都会で育ったオレには、ちょっとした旅行気分だった。