「りお、屋根裏で何してたの?」 母は手際よくそうめんをざるに移していた。 「本…探してて」 「…そう。何か見つかった?」 「これ…」 懐かしい本を見せると、母は 少し泣きそうな顔をした。 持ってこないほうがよかったかな…。 「…懐かしいわね。さ、食べましょ。」 母は明るい声を出した。 私は、 胸が痛んだ。