「ほー・・・。」

「で?愛はどこの塾行くんだ?」

「あ、ほら、凛蛍んちの近所に出来た○○塾」

「え、あそこなの?俺もあそこ見学だけ行く予定」

「まじ!?見学くんの!?」

「え・・・あ、ああ・・・。イヤ?」

「え・・いや、ちがう!イヤじゃない!むしろ・・・」

「むしろ?何?」

「あ、えっと・・・あ!そういえば山田先生が放課後、体育祭の寿光委員の集まりあるって言ってたよっ!」

「そっか、さんきゅ」

「ん・・・。」

その時、薫の声が聞こえた。

「凛蛍ー!!ちょっとこっち来てー!」

「あ、おう、じゃあな愛」

「あ・・・うん、また後で・・・」

俺はよく分からなかったけど、愛が何か、呟いたような気がした。