「おーい、どうしたんだよ、蓮とかなた。
散歩してきたんじゃなかったのかよ
それに、どうして女の子を担いでいるんだ?」


「…拾った。」


「!!まぢかよ、拾ったって。
ずいぶんと可愛い子じゃねーか。な、蓮」



「ばーか。嘘に決まってるだろーが、蒼空。この国に
こんなのごろごろ落ちてたら邪魔でしょうがねーだろ
それより、あれ指にはめとけ」


「おい、まさかこの子がそうなのか?」


「保証はねーけど、ここまで運んできてやったのに違ったら
ぜってーただじゃおかせねー」


「…それ…運んできたの、僕だけど。」


「ま、とにかくはめてみよーぜ。」


カチャ。