背中に何かが当たった



 ...けど、


 「痛...
  く、ない...?」




 痛く、ない。


 目を瞑ったまま、
 時をかけてしまったのだろうか。と
 真剣になって考える。




 うんうん唸っていると、
 上から声が降ってきた。





 「大丈夫か、」


 まぁ、何て
 抑揚のない声なんでしょう。