「柚~、次移動だよ~」 「はーい!」 友達に呼ばれて廊下へ急ぐ 行きかう人は多いけれど 探しているのはただ一人 「あ、太郎くんっ!!!!」 遠くにいてもすぐに見つけられちゃう 「あ、安藤さん・・・、声、大きいですよ」 やっぱりオーラが違うみたい 太郎くんに夢中になっていたけれど 周りを見たら、あたしの声につられて 他の人の視線が集まっていた 「柚?先行ってるよ~?」 「うんっ!」 太郎くんに廊下で逢えるのなんて珍しいから テンションがあがっちゃう!