「・・・・・俺、安藤さんのこと好きなんで、付き合ってください」 昼休みの心地よい風 人通りの少ない中庭 「ごめんね?あたし、彼氏いるから」 「え!あの噂、本当なんですか!?」 「噂?」 「・・・・・・あの陰キャの山田 太郎と付き合ってるって・・・・」 「うん!ホントだよ」 「・・・・・・・まじ、ウソだろ・・・・」 後ろからさっきの男の落胆した声が聞こえる あたしの足は、理科準備室へと向かった