蒼にいちゃんと私の話




六階のボタンが点滅する。着いたんだ……。


「右?左?」


このマンションは右のフロアと左のフロアが有る。もう、離れるだろ……。


「ひ、左です……」


お願いっ……!!



「おぃおぃ、お前は俺のストーカーか?⁈左も一緒じゃねーか……」


鼻で笑う大澤先生。もぅ…ダメだぁぁぁ………





私の家は603号室。


大澤先生は………604号室。




迂闊にも私達は隣の住民だったのだ………最悪っ!!



よりによって担任とか………。