失った光、見えた心




「光莉さ今、琴来としゃべってたっしょ?」


「うん」




〝琴来〟と呼び捨てなことからきっと知り合いだとは思った。



「琴来は、あたしのいとこなんだぁー。いいやつなんだよっ」


「へー」




確かになんというか…雰囲気が似てた…かも。






「結構家が近くて小っちゃいころから仲いいんだ。光莉のこともよく話してて…。んで、同じ高校いこっか! ってことなんだぁ」



「なるほどぉ…。でも、小中学校違かったよね?」




半野って名字、聞いたことない…




「そうなんだよねー、ちょうど学区がちがうとこに住んでるから…」



「由乃ちゃん、ことのこと大好きだね」



「うん、でも琴来に負けないくらい光莉も大好き―!!」




「…もう、由乃ちゃんたら…」