「では、次に新入生代表、神庭優音(ジンバユウト)!」 タンっタンっという、階段を上る音。 そして、拍手。私もそれに合わせる。 「―――――していきたいです。新入生代表、神庭優音」 10分程度話した後、また階段を歩く音が聞こえた。 これが、私の人生を変える最大のきっかけとなることをこの時のあたしは知る由もない。