「光莉ちゃんにまで見捨てられたわね」 「うぅ――-」 お風呂の中で耳を澄ますとそんな声が聞こえた。 PM9時 「今日もありがとうございました」 「いいのよ、気にしないで。もうホントに光莉ちゃんは気遣い屋さんね」 「じゃあ、おやすみなさい」 「おやすみー」 ご飯を頂いて、お風呂に入って、かれこれしゃべるともう夜で。 いっつもだいたいこれくらいの時間に帰る。