偽物の国のアリス




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あの後食事を終えて、私は部屋に案内された。


時刻は大体8時くらい。


することがないからふかふかのキングサイズベッドで横になってみても、寝るにはまだ早くどうにも眠気はやってこない。


そっと起き上がってバルコニーに出る。


幾千もの星が一番星から5番星まで、きらきらと輝いていた。





夜空を見上げながらふと思う。


そういえば、白兎が、ここにいる人はみんな現実に絶望したって言ってたっけ。


女王様やメアリも、現実が嫌になっちゃったのかな・・・。


私みたいに。


別に私だけが不幸なんだって言うつもりなんてないけど、女王様もメアリも白兎も、どれだけの不幸を味わって、現実に絶望したのかな。


考えたけど、分からなかった。


勿論、まだ深く知らない人のことがすぐに分かる訳ないから。


『きっとここなら大丈夫な気がするなぁ』


同士が沢山いるのなら、やって行ける気がする。





少しの肌寒さを感じて、部屋に戻る。


女王様の言っていた”彼”も気になるけど、何故かまだ考えてはいけないような気がしたから、いつかその人が自分から私に会いにきてくれるのを待つことに決めた。


この世界にいればなんとなく会えると思ったから。