「飯田君と・・・付き合ってるの?」
瑞穂は不安げにあたしに聞いた。
「付き合ってないよ・・・。あの記事は嘘だから・・・。」
「でもその様子だと、飯田君に恋されちゃったのかな?」
瑞穂は少し笑って、首をかしげながら言った。
きっと瑞穂は無理してる。
千里のこと本気だったとしたら、きっと相当ショックだ。
でもここで言わなかったら、あたしは最低だと思うから。
「好きとは言われた。」
だからあたしは言った。
あたしは嘘つかない。
もうこれで瑞穂と話せなくなるなら、一人になってもいい。
これはあたしのせいでもなく
千里のせいでもない。
あの記事のせい。
でももうあの記事をだれが書いたのかとか、どうでもいい。
もう、どうでもいい。
