自分のものとは違う柔らかい感触と共に。 チュッ、と。 軽いリップ音が耳を掠める。 「な…ッ!?」 「ココじゃ千遥が満足できるまでは無理だけど」 「はッ!?」 意味わかんない、って顔をしてる千遥の耳元に。 俺は唇を寄せる。 そして。 触れてしまいそうな距離まで詰めると。 小さく囁いた。 「さっきの心理テスト…。 食べきる時間が満足できるキスの長さなんだってさ」 長いスパゲティ1本を食べきる時間→ 自分がどのくらいの長さのキスで満足できるか そう。 千遥は【10分】ってことになる。