そんなことを考えながら歩いていたときだった。 「危ないっっ!!!!!」 その叫び声と同時にこっちに向かって何かが飛んで来た。 「え?」 飛んで来た何かを避けようとしたはずみに、あたしは思いっきり転んだ。 「‥‥何‥?」 転んだあたしの横には、野球ボールが転がっていた。 「すいませんっ!!大丈夫ですかっ??!!」