そんな風に言ってもらえるなんて…。


心臓…止まりそうなほどビックリしたけど、とても嬉しい…。


ドクンドクンと甘く響く鼓動が体を駆け巡る。


微笑む日向君に、胸がいっぱいになった。


「ほら、花火…見よう?」


「うん、そっ…そうだね!」


私は、ゆっくりと空を見上げる。


ドンッ、ドンッとテンポよく打ち上がる花火。


鮮やかに夜空を彩る度、観客から大きな歓声が上がった。


綺麗だなぁ…。


本当に綺麗…。


素敵な花火に癒されながら、ふと…隣にいる日向君に視線を向ける。


楽しそうに夜空を見上げる日向君の横顔。


カッコよくて、無邪気で…。


思わず、見惚れてしまう私がいた。


日向君、好き…。


花火が終わったら、ちゃんと言葉にして伝えるから…。


どうか…


この想いが届きますように…。