「よし!来週の花火大会の日がチャンスね…!その時に告白して、日向君をゲットするのよっ!」


「えぇっ、花火大会!?新学期になってから…じゃなくて?」


目を見開く私に、美波は“当たり前でしょ!”と言わんばかりにコクコクと大げさな感じで頷く。


「せっかく日向君に会うわけだし、星愛も告白しよう…って決意したんだから、あまり先延ばしにしない方がいいよ…!」


「そ、そっか…。そうだね…。」


美波の言うとおりかも…。


先延ばしにすればするほど、緊張も長く続くわけだし…。


早く想いを伝えた方がいいよね…。


「私、お母さんの実家に帰省する関係で、花火大会は不参加だけど、星愛のこと…心の中で応援してるからね…!頑張れ…!」


「うんっ、ありがとう…。」


私の両手を包むようにギュッと握る美波。


温かい気持ちに胸がいっぱいになった。


来週の花火大会…。


きっと、ものすごく緊張するだろうけど…


めいいっぱいの勇気を振り絞って伝えよう…。


日向君への“好き”の気持ちを…。