固まったまま、日向君を見つめること10秒。 恥ずかしさがブワッと一気に込み上げてきた。 「き、きゃああああっ!!」 最初に飛び出したのは悲鳴に近い声。 私は、慌てて日向君の胸の中から離れる。 「あ、あのっ…すみませんすみませんっ!!本当にすみませんでした!!!」 そして、何度も何度も頭を下げて日向君に謝った。 立ったまま居眠りして、バランス崩して倒れそうになるなんて…。 いくら疲れていたとはいえ、私のバカ…。 日向君に思いっきり迷惑かけちゃったよ…。