父が出てすぐに母が目を覚まし、昨日とはまるで違った兄弟の様子にホッと胸を撫で下ろした。
「ごめんね。母さん寝過ぎたわ」
「疲れとんやろ。別に寝とってもええで」
「ちーちゃんのお弁当は?」
「あぁ、弁当はええで。俺が病院終わってから遊びに連れてくから」
「あらそう。ほんなら、そろそろちーちゃん起こした方がええんとちゃう?朝ご飯も食べなあかんし」
「ええから。母さんは休んどけって」
エプロンを持った晴人に促され、母は困ったような表情をしてソファに腰掛けた。
自分がキッチンに立たなくても良い朝など、何年ぶりだろうか。有紀が嫁いでからは、代わりに家事をしてくれる人などいなかった。
そう思い、久しぶりの休日を有り難く頂戴することにした。
「メシ作ったるから悠真起こしてこい」
「お兄が作るん?」
「何や。不満か?」
「いや、別に。久しぶりやなと思って」
「晩は千彩と作る約束してるから、お前らもはよ帰って来いよ」
「おぉ」
早く行けと促され、智人はリビングを出る。その背中を見送りながら、母はキッチンに立つ晴人に語りかけた。
「仲直りしたん?」
「ん?まぁな」
菜箸片手に笑う晴人の表情は、どこかスッキリして見えて。これでもう大丈夫か。と、母は家族の安穏を悟った。
「これで一安心やわ。どうなるかと思った」
「ごめんな。心配さして」
「心配するのも親の仕事でしょ?」
そう言ってにっこりと笑う母に、晴人は同じように笑って頷く。
「ごめんね。母さん寝過ぎたわ」
「疲れとんやろ。別に寝とってもええで」
「ちーちゃんのお弁当は?」
「あぁ、弁当はええで。俺が病院終わってから遊びに連れてくから」
「あらそう。ほんなら、そろそろちーちゃん起こした方がええんとちゃう?朝ご飯も食べなあかんし」
「ええから。母さんは休んどけって」
エプロンを持った晴人に促され、母は困ったような表情をしてソファに腰掛けた。
自分がキッチンに立たなくても良い朝など、何年ぶりだろうか。有紀が嫁いでからは、代わりに家事をしてくれる人などいなかった。
そう思い、久しぶりの休日を有り難く頂戴することにした。
「メシ作ったるから悠真起こしてこい」
「お兄が作るん?」
「何や。不満か?」
「いや、別に。久しぶりやなと思って」
「晩は千彩と作る約束してるから、お前らもはよ帰って来いよ」
「おぉ」
早く行けと促され、智人はリビングを出る。その背中を見送りながら、母はキッチンに立つ晴人に語りかけた。
「仲直りしたん?」
「ん?まぁな」
菜箸片手に笑う晴人の表情は、どこかスッキリして見えて。これでもう大丈夫か。と、母は家族の安穏を悟った。
「これで一安心やわ。どうなるかと思った」
「ごめんな。心配さして」
「心配するのも親の仕事でしょ?」
そう言ってにっこりと笑う母に、晴人は同じように笑って頷く。

