「この度は私の体の治療に多額のお金を出して下さり有り難う御座います」



「まあまあだな」



「あなた、もぅ許して差し上げたら?」



お袋



「なんで」



状況がわからない



「…コホンッ……」



「クスクスクスッ意地っ張りね。常葉そっくり。圭さん、退院おめでとう♪良く頑張ってくれたわ。パパも言葉が足りなくて嫌な気分にしてしまったわね」



「いっイエ。そんな畏れ多いです。元気になっただけでも大変な事だったんです」



「別にあなた方の事を反対してる訳じゃないのよ、私も普通の人間だったから大変なめに遭ってね…多分、圭さんと一緒になるかなって思ったから“教養”を学ばせたんだと思うの。あの人、私と常葉に甘いから♪圭さんにも甘くなるわよ♪」



その為か…
じゃぁ何で殴りあいをしたんだ?



「半端な気持ちじゃぁ認めるわけないだろ?」



「親父」



「これからも大変だからな」



「あぁ」



チャリッ



「これは僕達からのプレゼントです」



ホテルの鍵