「「ごめんなさい。」」



あの後、防犯ブザーの音を聞いた大人たちが公園に集まってきた。

もちろん、お兄さんは不審者などではなく…

「杉野大成といいます。この子たちに古本屋の場所聞いただけなんですけど…」

「えっ。」

2人はお兄さんを不審者扱いしたことを謝ったのだった。


「罰として、2人は責任をもってこの人を利一さんのところまで連れて行くように。」

「「はーい。」」

花はお兄さんを引き連れて家に向かって歩いた。