瑠璃は母親が大好きだ。 だから2人で暮らすのは苦ではない。 だけど父親のことも大好きだ。 本当は離婚してほしくなかったけど2人のケンカは日に日に増えていったし、何より“大人の事情”だから仕方ない。 「それにしても…服屋もカフェもないってどういうことよ…」 瑠璃は田舎の慣れない暮らしにイライラしている。 「何もやることないじゃん…」 ごろんと横になりそのまま眠ってしまった。