世界をあげる



花ちゃんの寝息が聞こえ始めた頃、廊下から何かを引きずる音が聞こえた。

そしてそのまま誰かが階段を下りている。

美姫さんだろうか。

何か、物を運んでるような音。

階段を下りる音が止んだ。もしかしたら明日帰るから荷物を下ろしているのかもしれない。

しかし、なかなか上がってくる気配がない。

少し気になって廊下に出た。

美姫さんがいた部屋が少し開いている。

布団は綺麗に畳まれていて、荷物もない。

俺も一階に下りた。