そんな中、真広くんだけは俺たちと一緒にプールサイドを歩いていた。 「真広くんは偉いね。ちゃんと走らないで。」 「はい!僕はもうすぐお兄ちゃんになるんです!」 真広くんママはお腹が大きかった。 「そっかあ、もうすぐ妹か弟ができるんだ。楽しみだね。」 「はい!」 真広くんと手を繋いでプールに向かうと、 ばしゃあぁぁ! 「こらあ!飛び込むなあ!」 またもや賢治パパの怒号が響いた。