陽呂の笑顔に嘘はないっ!

じゃあ……私の思い過ごし?

何だ……。

私、ただのバカみたいっ!



そか……。

陽呂……杉下さんの事、好きじゃなかったんだ。

杉下さんも壱が好きで……。

そか、そか、そっかー♪



「良かったー」

「へ? 何がですか?」



あわわわわわ。

今、口に出した?

出してたよね?

やばい、こんな時は何て言ってごまかせばいい?


無理無理、私、そんな頭の回転早くないよっ!


チラッと陽呂を見た瞬間、目が合って顔が赤くなったのが自分でもわかる。


バレちゃう!


いや……バレてもいい?

駄目駄目……バレちゃ駄目だよー……。