「まだ、入って間もないし、出来ない事があって当然だよ。しかも副会長は、他にも仕事多いしね?」


それでもっ!


副会長をするって決めたのは、最終的に私だもん。

仕事して当然でしょ?


「そんな事、言い訳にならないよ。……今からじゃ無理なの? 何か出来ない?」

「うーん……一応、担当の先生に頼みに行くから、心ちゃん…この用紙を配って書いて貰える?」

「わかった!」

「でも、かなり数あるし、再提出だから、中々書いてくれないと思うよ?」

「でも、する! 私の責任だもん」


私の肩をポンポンって叩いて、優しく笑う壱。

『生徒会の子を何人か連れて行きな』って言うのを断って走った。



皆、他の仕事山程あるのに、頼めないよ。

疲れてるのは皆一緒だしね?





どのクラスに行っても


「再提出なんて聞いてない」
「今日中に新しく書き直せなんて無理」
「生徒会が何とかしろ」


ごもっともな意見ばっかり。



でも!



書き直して貰わなきゃ話にならない。


担当の先生に頼んでくれてる壱にも悪いし。

もし、先生のオッケーが出ても、書き直しがなかったら、文化祭の出し物が出来ない事には、変わりないもん。



取り合えず、一通りのクラスは、回ったけど…。

書き直ししてくれたのは、予備も考えてたクラスだけ。



残り……どうしよう?