少し赤くなったのがわかったけど。

これ以上、思い込みの激しい女って思われたくなくて。


「でも、やっぱりします」

「は?」


生徒会長の言葉に、驚く暇もなく。

何故か……引っ張られて椅子に座ってた生徒会長の膝の上。



……この状況は、やばくない?



生徒会長の膝の上に座る
私の顔を覗き込んでる。


「ちょっと……離して」

「お♪敬語じゃなくなりましたね♪」

「は?何言ってんの?こんな状態で」


私に睨まれてるのに、楽しそうに笑ってるし。


「その顔は、そそりますね♪」


なんて暢気なこのバカどーにかしてよ!!!


「あ……名前も♪壱って呼んで下さいよ」

「はぁ? 何で呼ばなきゃ駄目なのよ?」

「駄目ですか……」

「当たり前」


ふん。

何で、私がコイツの事を“壱”なんて呼ばなきゃ駄目な訳?


ハッキリ言い放つ私に、少し残念そうな顔。


「じゃあ……」


って、何???


生徒会長の顔が近づいて来て、後数センチってとこで止まった。


「呼ばねーなら、このまましちゃうけどいーぃ?」





はぁぁぁぁぁぁぁぁ???

何このキャラ???

変貌したっ!

生徒会長の癖に?!





「ちょッ……生徒会長???」

「いーちッ」


動けない私をいいことに、口元で喋る。


てか、息かかってるから!///



「本当に止めてって……」

「いーちッ」



だーーーー!

もぉーーーーーーー!



「壱ッ!……これでいいんでしょ?」