2人で車に戻ると、親父が心配したのかうるさく何度も『ちゃんと出せたのか?』などと聞いて来た。



やっとの思いで乗れた車内。


走り出す車のエンジンが心地いい。

さっき見た綺麗な景色が、また変わって見えた気がした。

車は走ってるのに、ゆっくり変わる景色。


そのまま、手を繋ぎ眠ってしまった俺達。




勿論、家に着いた俺は起きたけど……。

起きるはずもない心菜。





そんな心菜を部屋まで運び、その寝顔を見ながら……寝てしまった俺。



同じ布団で寝たよ?

寝たけど……新婚初夜は、こんなマヌケな終わり方をした。