【完】プリンセス


沙耶ちゃん達が向かった方向に。

そこは、ホテル街。



あの野郎……ナメたまねしやがってっ!

手前のラブホから軽く中を覗く。



いや……人通りが少ないってもさ?

制服着た男が、こんなとこ1人で覗いてたら明らかに怪しいよな。



でも、今は、そんな事言ってられねー。

先に沙耶ちゃんを助ければ良かった……って後悔。


でも、かおりの方が近かったんだよな。

まさか……こっちが、ラブホなんて思ってなかったんだよな。





『だからぁー嫌だってばぁ!』


沙耶ちゃんの声だ!
声のする方へ走った。


ラブホとラブホの隙間から聞こえる声。


こんなとこ見つけれるか!

隙間から覗いて様子を見た。

いや……すぐ助けようと思ったんだけど……


『いーじゃん♪』

『嫌つってんでしょ!』


男の弁慶に沙耶ちゃんのキック。


強いな……沙耶ちゃん。
しかも本気で痛がってる。



『待てよ……お前、ヤリまくりって顔してる癖に処女な訳?』


これが負け犬の遠吠えってんだな。