―壱☆沙耶 物語―





『あのお二人、うまくいったみたいですね♪』



生徒会が終わると、必ず川合と居る沙耶ちゃん。

特に最近は、毎日だ。



始めは、妹のかおりの用事だったような……気がするんだけど?



川合の事が……好きなのか?
でも、今も笑顔だしな。


さっぱり、わからん。



『壱人君?』

『えっ?』

『いえ……上手くいってるの嫌?』



さっきまでの笑顔とは違い、少し悲しげな笑顔で問う沙耶ちゃんに戸惑った。



『……別に』