「だってねぇ? ほら、ここ!」


ニヤニヤ顔を見合わせては、指差す場所。

慌てて浴場の鏡を見に走った。





うわ~~~っ!





「こんなキスマークつけちゃってぇー」

「きゃー♪ やだぁー」


茶化して言う2人に焦って、必死に昨日の事を説明するのに。





「きゃー♪ 大事にされてますね」

激しく興奮して笑顔の沙耶ちゃん。



「さすが陽呂君っ! よく耐えた」

なんて大笑いの愛未。





もう……大変だった事は無視なのね?

昨日は、本当に奈津美さんに取られるんじゃないかって思ったのに。



そっとキスマークの付いた傷の上を指でなぞった。
もう、ズキズキ痛まないし……ウズウズもしない。


陽呂の跡が付いてる場所を見る度に、ドキドキしてしまう。



私……新婚初夜まで持つかな?
なんて思ってみたり。