【完】プリンセス

自分でも、大胆な事を言ったって思う。



だけど……止めれなかったの。
取られたくなかったの。


ヤリたいだけならすればいい。
ヤリたいだけなら……私がいるじゃない。



「奈津美さん、どいてくれます?」

「え? ひーくん?」


上半身を起こした陽呂。



「それと俺、心菜のものなんだよね」

「え?」



陽呂と目が合ってるんだろうけど……何故か焦ってる奈津美さん。

陽呂? 一体どんな顔してるの?


私の事は、見てくれないの?



「心菜は俺のもんだし……あんま苛めないでくれるかな?」

「え……あ、うん」



陽呂と奈津美さんの顔が近い……。

それで奈津美さんは固まってるの?



「まだ、どかないの? なら……する?」



え? 陽呂?

するって……嫌だよ。
でも言葉が出ない。