【完】プリンセス

大きな溜息と陽呂の疲れた声。


また……。
怒ったらすぐ敬語じゃなくなるんだから。

セコイよ。
セコイ……。


「変じゃないって言ってるでしょっ!」


お布団から起き上がり叫んでしまった。


あ……やば。
怒鳴っちゃった。


私を見つめる陽呂。
睨まれてるみたいで……直視出来ない。



「あ、そ。じゃあ、断るわ」


一瞬の間の後に、怒った声。


「いいよっ! 私、愛未の部屋行く約束してたから……行って来る」

「ちょ……おいっ?」



聞こえない。

聞こえない。


陽呂の声なんて聞こえてない!




部屋から飛び出した。




勿論、愛未の部屋に行く約束なんてしてない。
てか、邪魔しないでねって言われたし。



はぁー……どうしよっかなぁ。