【完】プリンセス


部屋に入った陽呂の一言目が

「心菜さん……部屋割りが嫌だったんじゃ……。
あ、今から開いてる部屋ないか聞いて来ますよ?」



カチンときた。
何でか、わかってる。


さっきの奈津美さんの言葉。


「私と同じ部屋嫌なの? なら出て行くけど?」

「え? そんな事は言ってませんよ?」

「……もういい。寝るわ」


わかってる。

わかってるってばっ!



可愛くない事なんて、わかってるの。



でも……陽呂、奈津美さんと……したんでしょ?

激しいんでしょ?
エロイんでしょ?


でも……私には何もしないんでしょ?
私の為に……。



でも他で発散してるんでしょ?



「心菜さ……」



陽呂が私を呼んだと同時に、鳴り響く備え付けの電話。