【誘拐】 俺の頭に嫌な文字が浮かぶ。 後少しの距離なのに、こんな事が頭に浮かぶくらい焦ってたんだ。 それを掻き消すかのように、より早く走った。 靴箱まで……心菜の靴がある様に……って願いながら。 ――ドンッ 靴箱の扉を叩いて止まる。 深呼吸をして、そっと中を開けると…… あった……。 心菜の靴だ。 学校には居るんだな。 良かった……。 ホツと一息ついた俺の脳裏に新たに浮かんだ事。 じゃあ、心菜は……どこだ?!