ドアに目線を向けた時には、潰れる位に強く閉められた後だった。

バタバタと走るスリッパの音が聞こえる。



あ……。
俺、着替え途中……だったり?



上は真っ裸、下は、ジーパン履いてる途中で、チャック全開トランクス丸見え。
昨日も同じ様な事したような気がする。



でもさ?

『ギャー』

って……俺は、化け物かよ?!



急いでジーパンのチャックを閉めて、上を羽織り、ドアを開けたら、
赤い顔をして待ってた心菜がいた。


「すみません」


何となく謝ってみた。

俺は謝る癖があるみたいだ。
いつも、つい謝ってしまうんだ。


「どうぞ……とか言わないでよ」


頬を赤らめ上目使いに言われた。


はい……。
思わず心の中で呟いてしまった。





そのまま近所のスーパーで買い物して、今日は心菜が作ってくれるらしい、夜ごはん。


ちょっと……いや、大分嬉しいんですけどっ!

彼女の手料理……てか心菜の手料理だぞ?!


嬉しくないわけがないっ!