それでも受け取り、仕方なく食べてくれてるのか余り食が進んでない。
やっぱ……迷惑だったか。
「マズかったですか? すみません」
「……おいしいわよ」
心菜は、美味しいと美味しくないの嘘は付かない。
だから、ちょっと嬉しくなった俺は、つい……
「え? まじですか? じゃあ、明日も作りますね」
なんて調子を乗って言ってしまったんだ。
「いい……作らなくていいから……」
……やっぱ迷惑だったんじゃん。
男が手作り弁当なんてキモイって思ったんじゃん。
なら、そう言えばいいのに。
いつもならハッキリ言うだろ?
「はい……」
その後は無言で、弁当を食べた。
何だよ……せっかく作ったのに。
確かに男が作るなんてキモイかもしんないけど?
俺は、お前のそばに居る為に料理の作り方を覚えたのにさ?
だから、料理から洗濯から全部出来るし?
てかさ?
今思えば……ババァに使われてただけか?
くそぉぉぉっ!

