あぁ……美鶴、バカは俺だったみたいだ。 心菜の肩を引いて顔を見るまで気づかなかった。 心菜の肩が震えてたのも。 心菜の声が震えてたのも。 心菜が泣いてたのも。 「心菜……」 ただ……名前を呼ぶしか出来なくて。 ただ……強く抱きしめるしか出来なくて。 ただ……俺の胸に引き寄せるしか出来なくて。 「離してっよ、バカッ!」 あぁ。本当にバカだよな。 でも…… 「離せません」